
【太陽の下で遊ぼう!】一対一だからできる「草花の色水遊び」で、雨上がりの自然を独り占め

梅雨が明け、初夏の太陽が輝く季節がやってきました。 一年の中でも、自然が最もみずみずしいこの時期。子どもたちの好奇心は、足元の小さな自然へと向かいます。
この季節、保育現場では、楽しい戸外遊びの計画を立てることも多いはずです。 しかし、集団保育の中で、草花などの自然を遊びに取り入れるには、膨大な準備と、洋服の汚れへの配慮、そして、用具や材料の取り合い問題、生活の流れによる打ち切り問題などがつきまといます。
そのため、『せっかく草花を使った遊びを展開するのなら、もっとゆっくり子どもの発見に向き合いたいのに』と葛藤を抱えている保育士さんも多いはずです。
今回は、「保育の専門性」という視点も大切にしながら、ベビーシッターという一対一の個別保育だからこそ実現できる、最高に贅沢な「草花の色水遊び」の魅力についてお話ししたいと思います。
材料も、先生も独り占め。「思いつき」をその場で実現できる贅沢
集団保育での色水遊びは、事前の準備が欠かせません。すり鉢やすりこぎ、たくさんのカップを用意し、子どもたちが十分遊べるように花の数を調整し、トラブルが起きないように目を配る必要があります。
しかし、ベビーシッターによる一対一の個別保育では、その前提が大きく変わります。 一番の贅沢は、子どもにとって「大好きな保育者を自分一人で独り占めできること」、そして「材料の取り合いを気にせず、自分の思いついたことを、思いついたそのままの形で実現できること」です。

公園を歩いていて、ふと足元に落ちている花びらを見つけた瞬間。 「あ、これでお水の色、変わるかな?」 子どもの頭に浮かんだその小さな「思いつき」の種を、決して「(それは、来週の保育計画に組み込むから…)また今度ね!」「みんなと一緒にやろうね」と先延ばしにすることはありません。
「本当だ、やってみようか!」と、その瞬間の熱量のまま、遊びへと発展させることができるのです。 子どもの気分や感情のおもむきに100%寄り添い、時間にもカリキュラムにも縛られず、とことん子どものペースに合わせていく。これは子どもにとって最高の喜びであると同時に、私たち保育者にとっても、保育の原点に立ち返ることができるたまらなく贅沢な時間です。
五感をフルに刺激する!「ビニール袋」ひとつで広がる世界
色水遊びというと、すり鉢でゴリゴリと草花をすりつぶして濃い色を出す方法が本格的ですが、シッティング先の公園や、小さなお子さんと一緒に楽しむ場合には、もっと手軽で、五感をダイレクトに刺激するおすすめの方法があります。
それは、「透明なビニール袋」を使った色水遊びです。

やり方はとてもシンプル。少しの水と、集めた草花をビニール袋に入れ、袋の口をしっかりと閉じて、お子さんの手で直接「もみもみ」と揉んでもらうだけです。
このシンプルな方法の中には、子どもの五感を刺激する要素がたっぷりと詰まっています。 まず、袋を握った時の「お水のひんやりとした心地よさ」や、タプタプと動く不思議な感触(触覚)。 小さな手で一生懸命に揉み込むうちに、透明だった水の中に、お花からじわじわと色が溶け出していく美しい変化(視覚)。 そして、色がしっかり出たところでビニール袋の口を開けた瞬間、ふわりと立ち上る、雨上がり特有の青々とした自然の香り(嗅覚)。
大がかりな道具を使わなくても、ビニール袋ひとつと保育者の少しの工夫で、子どもの感覚は研ぎ澄まされ、夢中になって遊び込むことができます。 できあがった色水を透明なペットボトルやプラスチックのカップに移し替え、太陽の光に向けて高く透かしてみた時の、キラキラと輝く宝石のような美しさ。それを「いちごジュースだよ!」「こっちはぶどう!」と見立てて遊ぶ楽しさ。
どれも決して大げさなイベントではありませんが、ささやかな自然の不思議に触れ、目を輝かせる子どもの表情を見ていると、確実に心が動き、世界を吸収していることが伝わってきます。
プロとして大切にしたい「自然へのモラル」と「お決まりのない言葉掛け」
ここで、私たちベビーシッターがプロの保育者として、屋外で自然遊びをする際に必ず大切にしている視点をお伝えします。 それは、「公共の場である公園の草花を大切にする」というモラル(道徳)です。

地域の方々が大切に管理してくださっている花壇の花を無断でたくさん摘み取ったり、これから元気に咲こうとしている蕾をむやみにちぎったりすることは、決してしてはいけません。 シッターが率先して、
「あ、このお花はもうすぐ地面に落ちそうだから、少しだけお水遊びに使わせてもらおうね」
「お花さん、ありがとうって言おうね」
と、なるべく咲き終わりの花や、すでに落ちている花びらを選ぶように声を掛けます。
こうした大人の振る舞いを通して、子どもたちは自然を愛し、命や環境を大切に扱う心を自然と学んでいきます。ただ遊ぶだけでなく、社会のルールやモラルをそっと手渡していくことも、プロのシッターの重要な役割です。
そして、こうした一対一の遊びの中には、マニュアル通りの「お決まりの言葉掛け」は存在しません。 集団を一斉に動かすための指示ではなく、目の前のお子さんの表情、視線の先、指先の動きをじっと観察し、「今、どんな不思議を感じているのかな?」と想像する。その時、その状況にぴったりの、たった一つの言葉を紡ぎ出し、静かに寄り添うことができるのです。
「思い込み」をほどく。お母さんの引き出しを増やすシッターの報告
さて、こうした自然遊びや色水遊びは、お母さんたちにとっては少し「ハードルの高い遊び」になりがちです。
「服に色がついたら洗濯が大変そう…」
「道具の準備や後片付けを考えると、ちょっと避けたいな」
お仕事や家事で毎日忙しいお母さんたちがそう思うのは、当然のことです。だからこそ、こうした「少し手間のかかる、でも子どもが大好きな体験」を、シッティングの時間に私たちが代わりに思いきりさせてあげることには、とても大きな価値があります。

さらにベビーシッターの素晴らしいところは、シッティング終了後に、その日の様子を「写真付きの完了報告」としてお母さんへお届けできる点です。
太陽の光に色水を透かして満面の笑みを浮かべるお子さんの写真とともに、「今日はビニール袋にお水と落ちている花びらを入れて、手でもみもみして色水を作りましたよ。服も汚れず、とっても手軽に楽しめました!」というエピソードを添えてお送りします。
すると、それを見たお母さんたちは、「えっ、すり鉢がなくてもビニール袋でこんなに簡単にできるの?」「服を汚さずに色水遊びができるんだ!」と、良い意味で驚かれます。 私たちがプロとしての遊びの工夫を共有することで、「これなら、今度の週末に公園に行った時、うちでもやってみようかな」と、お母さんたちの育児の引き出しが気軽に増えていくきっかけになるのです。
ただ子どもを預かり、時間を潰すだけではありません。 子どもの豊かな経験を広げ、同時にお母さんの肩の力を抜き、「おうち遊びのヒント」というお土産までお渡しできる。それこそが、シッターがご家庭に提供できる確かな「価値」なのです。
まとめ:あなたの「遊びの引き出し」を、たった一人のために開けてみませんか?
時計の針を気にすることなく。 「汚れるからダメ」「順番を守って」という言葉を飲み込みながら遊びを展開することもなく…。
日々、現場で懸命に働きながら、保育士の皆さんの中には「こんな遊びをしたら子どもたちは喜ぶだろうな」という、たくさんの『遊びの引き出し』が詰まっているはずです。 その豊かな引き出しを気軽に開けて、目の前にいるたった一人の子どもへ、丁寧に届けていく保育。一対一の個別保育だからこそ、その遊びが持つ本来の良さや、子どもの心からの笑顔が存分に引き出されていきます。

太陽の光に透かした色水の美しさに「わぁ、綺麗だね」と一緒に感動し、子どもの思いつきにどこまでも寄り添える時間。それは、皆さんが保育士を目指した時に思い描いていた、「本当にやりたかった保育」の姿ではないでしょうか。
ベビーサポート資格講座(ベビサポ)では、保育士としての確かな専門性とモラルを持ちながら、一対一だからこそできる自由で豊かな保育のノウハウを、仲間たちと一緒に深く学ぶことができます。
雨上がりの公園で、子どもと一緒に太陽を見上げ、思いきり自然と仲良くなる。 あなたのその素晴らしい「遊びの引き出し」を存分に活かせる新しい働き方を、私たちと一緒に始めてみませんか?
